クリスマスと父の思い出

クリスマスシーズンがやってきました。

サロンのあちらこちらにクリスマスの色を添えてお客様をお待ちしています。

クリスマスと言えば、私がまだ子どものころ、父が目の前の山から私の背丈ほどのモミの木を探して切ってきてくれました。

本物のモミの木に、妹と二人でキャッキャと綿をちぎって雪をつけ、オーナメントを飾り付けたことを思い出します。

不器用で、今どきのイクメンパパたちのように分かりやすい愛情表現は少なかったですが、今にして思うと優しい父でした。

寝る前に布団をかけながら「足を伸ばして寝るだぞ、背が高くなるでなあ・・・」と、

あまり長身ではなかった父の、その時の声は今でも耳に残っています。

たぶん、もっともっと、沢山の声をかけてもらって育ったのだと思います。

そのほとんどを忘れてしまっていますが、もっともっとたくさんの優しい言葉と愛情をもらって育ったのだと思います。

ひとは、食物だけじゃなく愛情を食べて育っているんだな。

どちらが欠けてもバランスが取れなくなる。

私は反抗期がすごくて、2年間ほとんど父と口もきかなかった。

父はその時何も言わなかったけれど、寂しそうな横顔も覚えている。

父の大反対を押し切って結婚し、案の定失敗した。

本当にいろいろな問題が起こった家族だったし、コミュニケーションの下手な家族だった。

でも、クリスマスになると思い出す。

ちゃんと愛されて育てられたと・・・。

今はもういない父に、時々尋ねています。

「これでいいのかなあ・・・」

占い師だった父がいなくなって、追う背中が遠くなってしまいました。

でも、見えない背中を追いかけて私はこれからも精進し続けます。

そんなことを言うと、父の照れ隠しの「がはははは・・」という高笑いが聞こえてくるようです！

クリスマスの飾りには、そんな思い出スイッチもありますね。

年末の疲れたお身体を癒すなら、まほうのつえにどうぞおいでください。

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